スズキ ラパン リヤカップキット交換

久しぶりのUPです。

今回は、ラパンのR/カップキットの交換です。ではでは。。

車検で入庫したお車です。

一通り点検していたら、リヤブレーキの内部にあるブレーキシリンダー内部からの、ブレーキオイルの漏れを発見しました。

ゆる~くISO的に表現すると、「オイル漏れ箇所からオイルと共に内圧が抜けることでブレーキの利きが悪くなり、最悪の場合、ブレーキペダルを踏みこんでも、ブレーキが利かなくなる…」ところでしたが。。。

今回は早期に発見できたため、カバーをめくったら、オイルが溜まっていた状態でした。残念ながら生命体ではない車には、自己治癒能力は備わっていないため、修理が必要で、部品交換となります。

ちなみに、ここから先の作業は、「自動車の分解整備」に該当しますので、国からの認可を受けた「分解整備事業場」で実施しないと、違法行為となりますので、くれぐれもご注意ください。

さて先ずは、ロックナットを外して、リヤのブレーキローターを取り外します。

 

 

 

 

 

中はこんな感じになってます。

 

 

 

 

 

 

今回異常があたのは、ココ!

5/8 TOKICO のロゴが入った所の内部です。

長くなるので、ここではブレーキの仕組みなどは省かせていただきます。興味がある方は、調べてみてください。(結構面白いですよ♪)

この中にピストンが入っており、ゴム部品でカバーされています。

 

 

実際に分解してみると、中にはこんな感じのものが入っています。(左側が新品です。)

ピストンに組み付いているのも、ゴム部品です。

どうしても素材がゴム(ラバー)なので、長時間使用すると、劣化してしまいます。

イメージとしては、輪ゴムですね。。

 

シリンダーの内部も、傷や錆などがないか点検し、清掃してから、グリスを塗布して組み付けます。

 

 

ブレーキシューと当たる部分に、摩耗予防・異音防止などのために、グリスを塗布してから組み付けます。

 

 

 

 

 

元通りに組み上げたら、ピストン内部に混入したエアーの排出および、ブレーキラインにある古くなったブレーキオイルの交換を兼ねて、エア抜きを実施します。

 

 

 

 

 

最後に、フットブレーキとパーキングブレーキの作動状態を確認し、ロックナットを新品に交換します。

カバーをして、作業終了♪♪

これで、安心してお使いいただけます♪

 

 

 

じつは今回の作業を実施した車両の使用者は、1年前に当店で「法定12か月点検」をご依頼されており、今回の車検での点検内容とほぼ同じ点検作業を実施しておりました。その時には正常だったのに、1年も経てば正常ではなくなる。これが「車は消耗品だ」といわれる本当の理由です。

最近はこの言葉をはき違えておられる方がよく見受けられます。人の価値観はそれぞれであり、そこに口を挿もうとは毛頭考えておりません。ただ、「誰かを不幸にする事故にだけは、つながらぬ様に」と願うばかりです。

参考)法令では「自動車は、使用の状況により、使用者の判断と責任において適切な時期に、点検整備をしなさい」となっています。国土交通省のページ

 

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